大阪の美術館あれこれ

五感を研ぎ澄ます…

大阪市立東洋陶磁美術館

『大阪市立東洋陶磁美術館』

大阪市立東洋陶磁美術館は、磁器好きでしたら確実に楽しめると思います。中国陶磁と韓国陶磁は、日本人になじみの深い海外古陶磁の代表格であり、長きにわたって日本陶磁が大きく影響を受けてきたことは言うまでもありません。誰もが知る名品から久々の公開となる逸品まで、東洋陶磁の美をあらためて発見することができるでしょう。大阪市立東洋陶磁美術館は、住友グループ21社から国宝2件、重要文化財12件を含む「安宅コレクション東洋陶磁」寄贈の申し出を受けて大阪市が建設したもので、1982年11月に開館しました。以来、中国・韓国の陶磁器を中心に、多くの個人コレクターからの寄贈作品が加わり、現在では収蔵品の質・量ともに国内随一を誇ります。本展では、2012年に開館30周年を迎える大阪市立東洋陶磁美術館の収蔵品約4,000件から、国宝2件、重要文化財13件のすべてを含む東洋陶磁の名品約140件を厳選して紹介しています。日本の古陶磁愛好者は陶磁器の姿に時として人格や精神性をも見出すほど惚れ込んだのでした。椅子とテーブルのある休めるところもあるので、ゆっくり見られます。

アートの秋

『大阪市立東洋陶磁美術館』解説

中国ばかりでなく朝鮮の陶磁器も見ることができ堪能できます。天目茶碗は個人的には藤田美術館の方が好きですが、ここのもずっと眺めていられるくらいです。大阪府大阪市北区中之島一丁目にある美術館。特別展でないときは、好きなだけじっくり陶磁器を観賞出来、常設展だけでも十分楽しめます。館内にはDVDによる作品解説があり、時間に余裕があれば映像を見てから展示品観賞すれば、より深く興味がわきます。住友グループから寄贈された安宅コレクション(あたか - )と呼ばれる東洋陶磁コレクションを核として1982年(昭和57年)に設立。中国の歴史の勉強になり、唐代、宋代、清朝の有名な陶磁器、鼻煙が見ることができ、その精巧さ驚きます。朝鮮の青磁の素晴らしさは本場韓国でみる以上かもしれません。結構広くて特別展のほかに常設展の部屋もいくつもあるので時間に余裕をもっていかれた方がいいと思います。館内は自然光をうまくとりいれたり、鑑賞しやすい動線などよくできているなぁといつも思います。喫茶もあるので利用してみたいです。また、近くには中央公会堂や図書館など優れた建築があったり、ばらの季節には中之島公園のバラがきれいなので散策するといいでしょう。

『大阪市立東洋陶磁美術館』主な収蔵品

ここの収蔵物は超一級品が多く収蔵点数も多いので、何度行っても飽きません。自然光が入る様に設計された美術館としては珍しい建築で、それが目に優しく、また、ゆったりとした開放感がありますので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

国宝
  • 油滴天目茶碗(南宋、建窯(中国語版))12-13世紀 若狭酒井家伝来
  • 飛青磁花生(元、龍泉窯)13-14世紀 鴻池家伝来
重要文化財
  • 青磁雕花牡丹唐草文瓶(北宋、耀州窯)
  • 白磁刻花蓮華文洗(北宋、定窯)(重文指定名称は「白磁蓮華文深鉢」)
  • 白磁銹花牡丹唐草文瓶(北宋、定窯)
  • 緑釉黒花牡丹文瓶(金、磁州窯系)
  • 木葉天目茶碗(南宋、吉州窯)
  • 青磁鳳凰耳花生(南宋、龍泉窯)
  • 青花牡丹唐草文盤(元、景徳鎮窯)(重文指定名称は「染付牡丹唐草文大皿」)
  • 青花蓮池魚藻文壺(元、景徳鎮窯)(重文指定名称は 「染付魚藻文壺」)
  • 青花花鳥文盤(明・永楽、景徳鎮窯)(重文指定名称は「染付宿禽文大盤」)
  • 瑠璃地白花牡丹文大皿 「大明宣徳年製」銘(明、景徳鎮窯) 
  • 法花花鳥文大壺(明)
  • 青磁象嵌童子海石榴華文水注(高麗、12 - 13世紀)(重文指定名称は「高麗青磁象嵌牡丹唐草唐子文水注」)
  • 奈良三彩壺

以上のうち、「青花牡丹唐草文盤」以外は安宅コレクション。

安宅コレクション

安宅コレクションは、1977年(昭和52年)に経営破綻した大手総合商社の安宅産業株式会社および創業家二代目の安宅英一会長が収集したものでした。安宅英一は社業の傍ら東洋陶磁のコレクション形成に心血を注ぎ、他のコレクターの名品も次々とここに収集していきました。高麗・朝鮮時代の朝鮮陶磁、中国陶磁を中心に、国宝 2件、国の重要文化財 13件を含む約4000点が収蔵されています。この珠玉のコレクションは、安宅コレクションを中心に、他のコレクションからの寄贈や購入を加えて、徐々にその数を増していったもので、その数は圧巻です。

寄贈された安宅コレクション

寄贈された安宅コレクションは965件で、その内訳は以下のとおりです。

  • 中国陶磁 144件
  • 朝鮮陶磁 793件
  • その他 28件(ベトナム陶磁5、日本陶磁2、中国工芸5、朝鮮工芸10、日本工芸その他6)
  • 閉館後 1982年(昭和57年)に美術館が開館した後も、さらに複数のコレクターからの寄贈を受け、特に1999年(平成11年)には在日韓国人実業家李秉昌からの寄贈で、多くの朝鮮陶磁の名品が所蔵されました。

概要

美術館の建築資金18億円は、基金への寄付金の積み立てに伴う運用利息で賄った安宅産業は1977年(昭和52年)10月1日に伊藤忠商事に吸収合併され、伊藤忠商事が引き受けない残存財産のうち、2000億円余りを住友銀行(現三井住友銀行)を含め16行で吸収合併前日に一斉償却し、残る約3000億円は受け皿会社エーシー産業を1977年(昭和52年)4月に設立し、東洋陶磁コレクションも引き継がれました。詳しい経緯は、安宅英一の側近で初代館長の伊藤郁太郎が、『美の猟犬 安宅コレクション余聞』(日本経済新聞出版社、2007年)で回想しています。しかし貴重で体系的なコレクションの散逸を惜しむ各方面の意見により、1980年(昭和55年)3月に住銀頭取磯田一郎は公共機関に寄托することが最もふさわしいと判断し、大阪市への寄贈を決めました。大阪市の負担を回避するために、住友銀行を中心とした住友グループ21社の協力のもと、965件、約1000点の買い取り資金が1982年(昭和57年)3月までの2年間に、総額152億円を大阪市の文化振興基金に寄付し、その寄付金で大阪市が買い取ることにしました。いやはや、凄い額ですね。

アクセス

  • 京阪電鉄・大阪市営地下鉄堺筋線 北浜駅
  • 京阪電鉄中之島線 なにわ橋駅
  • 京阪電鉄・大阪市営地下鉄御堂筋線 淀屋橋駅

周辺情報

中之島
  • 中之島公園
  • 大阪市中央公会堂
  • 大阪府立中之島図書館
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